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第11部 ODNエコノミー2 |
第29章 ODNエコノミー2の発見
パソコン雑誌を読んでいて、たまたまODNエコノミー2というサービスが新たに開始されたことを知った。ODNエコノミー2は、日本テレコムが提供する新しいインターネット専用接続サービスで、アクセスラインとしてNTTのディジタルアクセスなどを利用するため、全国どこででもサービスが利用できるものである。他にもHSD専用線や、地域系NCCの専用線も利用できる。月額料金は、日本テレコムに支払う接続料金がわずか1万5000円(64kb/s)で、これに、NTTなどの専用線料金が加算される。
ODNエコノミー2のアクセスポイントとしては、全国102ヶ所のNTTとの相互接続点(POI)を利用することができる。ディジタルアクセス64を利用すれば、15キロまでのNTTへ支払う専用線料金が1万9000円、30キロまでなら2万7000円で、接続料金と合わせても、それぞれ、3万4000円、4万2000円である。しかも、ディジタルアクセス64は自分一人の専用回線なので、ODNの接続点まではフルスピードの64kb/sが出ることが保証されているのである。
ディジタルアクセス64の料金は、本来、15キロまでが2万8000円、30キロまでが4万2000円であるのに、なぜこんなにも安くできるのであろうか。それは、日本テレコムは第1種電気通信事業者で、NTTとの回線の相互接続という形になるため、NTTの専用線料金が安くなるのである。しかも、ディジタルアクセス64開設時に必要な施設設置負担金も、1ヶ所分だけで済む。
さて、私の場合、上野MAから一番近い日本テレコムのPOIは奈良POIになり、距離はぴったり30キロメートルで、ディジタルアクセス64を利用することができる。この場合、毎月のランニングコストは4万2000円となり、個人でも何とか利用できる範囲である。これでようやく、インターネット常時接続のめどが立った。
OCNエコノミーとODNエコノミー2の比較表
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OCNエコノミー |
ODNエコノミー2 |
回線速度 |
128k(共有) |
64k(DA64) |
回線距離 |
0kmに限る |
~15km |
~30km |
契約料 |
800円 |
3,000円 |
設設置負担金 |
不要 |
72,000円 |
初期費用合計 |
800円+工事費 |
75,000円+工事費 |
月額料金 |
38,000円 |
15,000円 |
専用回線料金 |
なし |
19,000円 |
27,000円 |
月額費用合計 |
38,000円 |
34,000円 |
42,000円 |
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第30章 ディジタルアクセスの未提供地域
ODNエコノミー2を申し込む前に、私の住む伊賀町でディジタルアクセス64が利用できるかどうか確認しておかなければならない。1998年6月3日、NTT伊賀営業支店に電話をかけ、我が家でディジタルアクセス64が利用できるかどうか問い合わせることにした。
担当者によれば、「現時点では、伊賀町でディジタルアクセスを提供することはできない。ディジタルアクセスのサービスを提供するためには、何千万円もする高価な機器を交換機のビル内に設置しなければならず、現在伊賀町内にはディジタルアクセスの利用者がいない。お客様が第1号となるので、正式な申込書が提出され次第サービスを提供できるよう上申するが、サービスの開始時期は未定である。HSDであれば、特別な機器を設置する必要がないので提供ができる。」とのことであった。
このとき、OCNエコノミーについての話も出た。現在伊賀町内でのOCNエコノミーの利用を希望しているのは2件だという。うち1件はもちろん私のことであるが、もう1件は誰なのだろうか。OCNエコノミー実現のため、互いに協力したいものである。
第31章 日本全国で提供
ディジタルアクセスは全国で提供できるのではなかったのか。NTTのパンフレットによれば、ディジタルアクセスの提供エリアは「全国」で、注釈として、「サービス開始直後は、設備の状況によってはご利用希望時期に添えない場合もあります。」とあるが、ディジタルアクセスのサービス開始は96年の10月であり、すでにサービス開始直後ではない。これは、NTTの担当者も認めている。
また、雑誌「OCN+ディジタル専用線のすべて(エーアイ出版)」に、NTTの法人営業本部専用サービス推進部企画・販売部長の伊佐治氏への、ディジタルアクセス64に関するインタビュー記事がある。これによると、記者の「日本全国どこでもサービスが利用できるのか?」の質問に対して、伊佐治氏は、「すでに設備が整っている地域と、これから設備を整える地域があるが、今現在設備のない地域でも、お客様からの要望があれば、早急に設備を整えてサービスを提供することができる。」と、明確に回答している。さらに「サービスが実際に利用できるまでに、どのくらいの時間がかかるか?」の質問に伊佐治氏は、「すでに設備の整っている地域では、お申し込みから2週間くらいで利用できる。これから設備を整える地域では数ヶ月程度、ケースに応じて異なるが平均して3ヶ月程度である。」との答えであった。
私の住む伊賀町は、まだ設備が整っていないが、ディジタルアクセス64のサービスが利用できないというわけではないようである。ODNエコノミー2に申し込めば、日本テレコムとNTTとで同時に作業が進むであろうから、ディジタルアクセスの設備が整い次第、数ヶ月程度でODNエコノミー2+ディジタルアクセス64でのインターネット常時接続が実現しそうである。
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