第20部 その後 |
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1999年9月5日、三重県のOCNエコノミーの提供エリアが変更になった。関町が提供エリアから外れたようである。関町が提供エリアになったのは、次のようないきさつがある。
昨年5月、NTT伊賀営業支店の支店長らが自宅を訪れたとき、私はなぜ人口の少ない関町が提供エリアに入っているのかを聞いた。その答えは、「全国へのネットワーク展開を予定している大口の顧客が関町での提供を求めたからで、そのうちの1ヶ所でもできないのであれば、すべての場所で契約を行わないと言われたから。」というものであった。
その関町がOCNエコノミーの提供エリアでなくなった。例の大口の顧客が解約したのであろうか。NTTは、早々とサービスの提供を終了してしまうようなところを、他の場所に先駆けて提供エリアに加えていたのである。
9月21日、OCNエコノミーの料金が値下げされることになった。これまで3万8000円だったのが、10月から3万2000円に6000円値下げになる。値下げは嬉しいが、開通からわずか3ヶ月での値下げである。いかに開通まで時間がかかったのかが実感できる。
同時に、3年間の継続利用割引も開始されることになった。3年間の継続利用を約束すれば、料金が10%値下げになるというものである。しかし、インターネットは日進月歩の世界なので、いつ情勢が大きく変化するか分からない。3年もあれば、もっと安くて速いサービスが登場するであろうから、継続利用割引は申し込まない。ただし、大都市から始まる新サービスが、3年で地方にまで行き渡るかどうかは疑問でもある。
これまで、何の問題もなく、快適にOCNエコノミーを利用できていた。ところが9月下旬、ときどきネットワーク速度が異常に重くなるトラブルが発生した。OCNサービスセンターに問い合わせたところ、回線を共有している別のユーザーが帯域を占有してしまったのが原因だという。
別のユーザーが共有帯域を占有して使用しているとき、別のユーザーが使用すると帯域を半分ずつ利用できるといいのだが、そうではなく、共有帯域の使用は早い者勝で、別のユーザーが帯域を占有していると別のユーザーは異常に遅くなってしまうようである。
しばらく様子を見ることになったが、継続して発生することから、「特定のユーザーのトラフィックだけが共有帯域を占有することがなく、他のユーザーの通信を圧迫しないよう伝送を制御する技術」を導入してくれることになった。
10月5日、共有帯域の占有を防止する技術が導入され、元の快適な状態に戻った。